ごあいさつ

千葉県ソフトボール協会会長

会長 井之上 哲夫

 2022年4月に会長職を拝命しました井之上です。
 はじめにお詫びです。会長職拝命して半年以上過ぎたにもかかわらず、挨拶掲載が12月になり申し訳ありません。大変遅くなりましたが、ご挨拶申し上げます。
 最近になり、中学校の部活指導を地域のクラブ活動に委ねる仕組みが具体化してきました。教員の働き方改革とも相まって加速度的に話が進んでいます。少子化対策になると賛同の声も多いようです。
 本当に大丈夫かと不安を感じます。これまで勝利至上主義だとか体罰等を含むスパルタ指導に問題がありました。この課題は指導者のあり方の問題であって、この10年間でより良い方向に向かっていることを忘れてはいけません。少子化、高齢化の問題も同じです。抜本的方策は採らず先送りした結果行き詰まり、部活指導を学校から地域へと移行することで矛先を転じているだけのように思えてなりません。この改革が改悪にならないことを祈ります。
 今後、他人を気遣うという社会生活で最も重要な関わりをどこで学ぶのですか?
 理想をいえば家庭ですが、現実的ではありません。そこで長い間学校に委ねてきました。学校では、学習活動以外の特別活動を通じて「気遣い」という言葉を教えてきました。運動部や文化部の区別無く、部活動を通じて育んできたことです。現在も多くの教員が部活動に前向きに取り組んでいます。ところが、少数ではありますが、部活動を重荷と感じ、部活動を指導するために教員になったわけで無いと主張する方も最近ではいるようです。教員出身者として大変残念でなりません。
 ソフトボール愛好者の皆さん、このままで良いですか? 今こそ、この現実を踏まえ何をすべきかを考え行動しませんか。
 先ずは、あらためて、ソフトボール競技の良さを感じてください。若年層から高齢層まで幅広く集団競技として楽しめます。屋外で大人数が汗をかき、お互いを気遣いながら1球に集中できることの素晴らしさを再認識し、その楽しさ、充実感を選手や役員の皆さんで共有して欲しいです。個々の力量に頼ること無く、チームワークという大きな力を発揮できる競技なのです。
 数年前に、競技力向上を最大の目標に掲げてきた歴史を反省し、普及啓発という大きな柱を加えました。今後は競技力向上と普及啓発の二本柱を目標に据え、さらなる発展を目指してまいります。取り巻く環境は厳しくなっていますが、我々ソフトボール愛好者の取り組み次第で、ソフトボールの魅力を伝えることは可能であると確信しています。
 2022年9月には、新規の取り組みとして「ソフトボールフェスタ」を開催しました。普及啓発を目標に掲げ、大会とのコラボだけでなく、地域の小中学生向けボール遊びや協会内支部による物販などを企画しました。初めての試みで混乱もありましたが、成果も多くありました。今後はこの成果をより発展させられるよう取り組んでまいります。
 そのためにも、皆さんのより一層のご理解ご協力を賜りますよう宜しくお願いします。

 

 

組織図

令和5年度 事業報告

 

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